小文化学会の生活

Soliloquies of Associate Association for Subculture

[筆者]10nies

今年はこういうの読みました2023

2023年も終わりです。ゴールデンウィーク明けにコロナが5類になり、いよいよコロナ前の日常を取り戻していこうと思ったら円安で物価がどんどん上がっていく。インフルも大復活を遂げて、一難去ってまた一難という感じ。 ですが、どれだけ世界が変わろうと、…

ウィル・アイズナー『コミックス・アンド・シーケンシャルアート』を読む⑤

ウィル・アイズナーがマンガについて論じた『コミックス・アンド・シーケンシャルアート』。その文献紹介も今回で最後となります。 今回扱うのは第7章と第8章。どちらもマンガ表現それ自体を扱うことはなく、第7章は社会におけるマンガの使用について、第8章…

ウィル・アイズナー『コミックス・アンド・シーケンシャルアート』を読む④

前回に引き続き、ウィル・アイズナー『コミックス・アンド・シーケンシャルアート(Comics & Sequential Art) 』を読む。今回は5章 "Expressive Anatomy" と6章 "Writing & Sequential Art"だ。 sho-gaku.hatenablog.jp 前回の"Flame"では、コマ割りからシー…

今年はこういうの読みました2022

どんどん1年の過ぎる速度が速くなっています。この調子だと10年ぐらいしたら12ヶ月なんて半日ぐらいで終わってしまいそうです。さて、今年はあいかわらずCOVID-19の影響を受けたり受けなかったりで、落ち着かない1年でした。こんな時、本を読むと日々の暮ら…

ウィル・アイズナー『コミックス・アンド・シーケンシャルアート』を読む③

はじめに 前回に引き続きウィル・アイズナーの『コミックス・アンド・シーケンシャルアート(Comics & Sequential Art)』を読んでいく。 sho-gaku.hatenablog.jp 3回目となる今回は第4章「FRAME」だ。本章で扱われるのはコマ割りとパースペクティブである。…

ウィル・アイズナー『コミックス・アンド・シーケンシャルアート』を読む②

はじめに 前回に引き続き、ウィル・アイズナーの『コミックス・アンド・シーケンシャルアート(Comics and Sequential Art)』を読んでいく。 sho-gaku.hatenablog.jp 今回読んでいくのは第3章「TIMING」だ。本章でアイズナーはコミックにおける時間の表現に…

ウィル・アイズナー『コミックス・アンド・シーケンシャルアート』を読む①

はじめに 小文化学会では特に方針を定めず、会員がめいめい好きな事柄について筆を運んでいる。打ち合わせも特にない自由な空間で、だいたいの寄稿者が1度は焦点をあてているジャンル、それがマンガだ。おのずと手が伸びるほど読みなれているが、それゆえに…

今年はこういうの読みました2021

早いもので2021年も終わりです。オリンピック・パラリンピックの開催、一昨年末から続くCOVID-19の世界的な感染拡大。世界で何が起きようと、世界がいかに変わろうと、結局は自分で決断して、生きていくほかありません。判断を他者に投げださないためにも、…

今年はこういうの読みました2020

中国でよう分からん肺炎の症例が確認されたと思ったら、あっという間に世界中へ感染が拡大して振り回された2020年。家にこもって活字を読む機会が多かったのではないでしょうか(読む量が増えたかどうかはさておき)。来年もきっと続くであろう新しい生活様式…

第三十一回文学フリマ東京に参加しました!

予告していたとおり、11月22日に東京流通センター第1展示場で開催された文学フリマ東京に参加しました。ブースに来ていただいた方に、あらためてお礼申しあげます。初参加かつ従来とは違う状況でしたが、とてもいい経験になりました。備忘録も兼ねて、参加を…

今年はこういうの読みました2019

ここ最近活動していないので、小文化学会は冬枯れた野原のように息の根が止まってしまったと思ったそこのアナタ! ぶっちゃけ否めません。とはいえ〆るところはきちんと〆ます。来年がんばるために、せめて今年の足跡を留めておきたい。毎年恒例の「今年はこ…

路上でクルージング@中村遊郭跡

先日の「路上でクルージング@中村遊郭跡」はお天気にも恵まれ、無事に開催できました。来てくださったみなさん、ありがとうございました。今回はその報告をしたいと思います。 集合した中村日赤駅から、最初に向かったのは素戔嗚神社。駅にいちばん近い遊郭…

活動報告 エロマンガ読書会

皆さん、春ですね。ぽわとりぃぬです。新入生、新学年、新入社員といった新たな環境をよろめきながらも歩き始めた頃かと思います。あらゆる繋がりがリセット/更新されるこの時期、何か新しい楽しさはないかとネットをポチポチしてみたりもするでしょう。 そ…

新歓のお知らせ

多くの大学では春学期の講義が開始したころだと思います。いかがお過ごしでしょうか。私は残された長期休みのひとかけらを心惜しく過ごしております。 春学期の講義が始まったということは、多くのサークルで勧誘活動も始まったということを意味します。きっ…

路上でクルージング@八王子 番外編

前回に引きつづき、八王子でのフィールドワークについて報告していきます。鋸屋根工場、そして関連する建築物について。見覚えはあるけど、なんだかよく分からないランドスケープの一要素が、これで少しは親しみを持てるようになったら幸いです。 かつて八王…

路上でクルージング@八王子

年度末、皆様いかがお過ごしですか。大学に合格して、これからの学生生活に不安を抱きながらも期待する方もいれば、怠惰な生活を後悔して心機一転、新しい活動に参加してみたいとはりきる方もいると思います。勉強、バイトに恋愛と何に注力するかは人それぞ…

今年はこういうのを読みました2018

2018年は終わるがキャラバンは進む。私たちも同じ場所や時間に留まりつづけることはできません。ならば日々成長あるのみ。今年は幸いにも方々でリアルな集いができたり、新しい方の寄稿があったりとモゾモゾ活動できたのではないかと思います。そんなわけで…

路上でナイトクルージング@目黒

どうもこんにちは~。エチゴニアです。皆さんはいかがお過ごしでしょうか。もうすぐ季節は夏になりますが、今回の記事は去年(2017年)の冬頃の羅漢寺川散策記となります。 さて、路上なのにクルージングって時点で察するかもしれませんが、もちろん暗渠のこ…

今年はこういうのを読みました2017

2017年も終わりですね。何かを達成したような、達成できなかったような1年でした。ただ、読んだ本は確実に糧になったといえるはずです。そんなわけで(?)会員が読んだ本をおのおの紹介して、今年の小学の活動を締めくくりたいと思います。

電子感想戦 第1回 田山花袋『少女病』(2)

前回に引きつづき、電子感想戦の議事録を掲載したいと思います。人数も増えて感想戦はさらに盛りあがりを見せました。具体的なテクストの読みこみは複数人ですると1人でするのとはまた違った楽しさがありますね。 参加者:10nies(以下、10) エチゴ二ア(以下…

電子感想戦 第1回 田山花袋『少女病』(1)

秋本番となってきましたね。食欲もスポーツも魅力的だけど、小文化学会としてはやはり読書の秋です。そんなわけで、シャレというわけでもないですが文化の日に初の試み、電子感想戦を行いました。事前に課題作を読み、ネット上で意見を交わす挑戦にどうなる…