感想-感想(マンガ)
ナビエ遥か2Tは唾フェチという点で稀有なエロ漫画家だ。商業では抑えめだが、現時点(2023年夏コミ)までに制作した同人(同人名はヌルネバーランド)ではその全てにおいて唾液プレイないし顔舐め[1]が描かれている。管見の限りではあるが、唾液をここまで…
このスピンオフも本記事が最後。きいの現時点での最新単行本『不完全マーブル』の分析でこのシリーズを終わりとする。 親記事にて調査したとおり、きいという作家は単行本を経るにつれ婉曲的な表現が多くなっていった。風景や身体の一部を切り取ってキャラの…
「お前、前の記事できいのエロマンガのコマを全部数えたらしいけど本当かよ?」という疑い(本当にそんなこと言う人がいるかどうかは不明)に応えるための作品レビュー。今回は『群青ノイズ』。 『放課後バニラ』のコマ割りについて①ーエロマンガのエロいエ…
前回の記事はこちら ④群青 ⑤スカートの中の宇宙 ⑥VAMP!! ⑦コンティニュー ⑧「罪と…」 ⑨ソルトペッパーチョコレート おわりに-色んな最多と最少とヌけるヌけないとの接点- ④群青 本単行本から代表作を1作選べといわれたら、私はこれを選ぶ。異論がある人…
前回の記事できいのコマ割りについて分析した。きいの作品全体を対象に他のエロマンガと比較するというアプローチを採り、きいという作家の語り方の特徴を明らかにしたが、個々の作品についての言及は薄くなってしまった。なので、各作品の分析結果を提示し…
1.はじめに 2.ヌけないエロマンガについての記述 3.兼ねコマ、LLマンガ、補完 4.分析方法 4-1.夏目房之介の「内包と多層」 5.分析結果 5-1.きいと『ギャルトモ♡ハーレム』と快楽天7月号 5-2.カメラ位置は変わっても人称視点は変わらない 5-…
はじめに 前回に引き続き、ウィル・アイズナーの『コミックス・アンド・シーケンシャルアート(Comics and Sequential Art)』を読んでいく。 sho-gaku.hatenablog.jp 今回読んでいくのは第3章「TIMING」だ。本章でアイズナーはコミックにおける時間の表現に…
はじめに 小文化学会では特に方針を定めず、会員がめいめい好きな事柄について筆を運んでいる。打ち合わせも特にない自由な空間で、だいたいの寄稿者が1度は焦点をあてているジャンル、それがマンガだ。おのずと手が伸びるほど読みなれているが、それゆえに…
こんにちは、ヱチゴニアです。 この記事は『チ。-地球の運動について-』という漫画の考察記事です。 「サーチできにくくすることで、自分だけの意見を考えるきっかけに」してほしいとの考えから、作者の魚豊は本作を『チ。』と短く命名したそうです*1。 その…
「変わりたいと思う気持ちは、自殺だよね」 西尾維新著『零崎人識の人間関係』より。いーちゃんのセリフ。 いくつかのエロマンガには魔力がある。 名作と呼ばれるそれらは、読者の心に何か残るものを突き刺し、彼らをして友達に勧めさせたり感想をブログや商…
東堂葵 16歳 冬 己の肉体と術式に限界を感じ、悩みに悩み抜いた結果、彼がたどり着いたのは、一日一万回、感謝の拍手であった。 元ネタのネテロ会長の修行シーン このナレーションはHUNTER×HUNTERのネテロ会長の修行シーンを文字ったものである。 呪術廻戦 …
『ろりとぼくらの』として誕生する前の『ろりとぼくらの』 久しぶりにエロマンガをテーマに記事を書きたいと思います。 分析対象をクジラックスの『ろりとぼくらの』とした本稿は、エロいエロくないというよりかは、ヒットの分析となりました。なので正確に…
こんにちは。ヱチゴニアです。 今回は『【推しの子】』という作品の考察をしようと思います。『【推しの子】』は赤坂アカ原作、横槍メンゴ作画で週刊ヤングジャンプにて2020年21号より連載中の漫画で、推しアイドルの子供に転生した双子が成長し芸能界へと足…
皆さん、春ですね。ぽわとりぃぬです。新入生、新学年、新入社員といった新たな環境をよろめきながらも歩き始めた頃かと思います。あらゆる繋がりがリセット/更新されるこの時期、何か新しい楽しさはないかとネットをポチポチしてみたりもするでしょう。 そ…
コンドームが出てくる作品の中で、割合としては少ないですが、「コンドームの銘柄を記載する描写」を含む作品があります。今回はコミックホットミルク2019年5月号掲載、じょろりの『大好き。』を例としてそのような描写について考察しようと思います。
ぽわとりぃぬです。個人的な記憶なんですが、エロマンガないしエロ全般で「ビッチ」という用語が使われるようになったのって、ここ2、3年のことではないかと思うのです。エロに積極的な女キャラ、とりわけ誰とでもセックスをする女キャラの属性といえましょ…
ぽわとりぃぬです。タイトルのとおり私は現在大学院で文化人類学を専攻しております。そんな私にとって外せないエロマンガが、『新堂エルの文化人類学』です。今回の寄稿では、この単行本を文化人類学の観点からレビューしていこうかと思います。 文化人類学…
はじめまして、ぽわとりぃぬです。先日、名古屋で開催された新歓「マジメニエロマンガヨマナイト」に参加させていただきました。「田舎の表象」というテーマで時に楽しく脱線しながら語りつくしました。常日頃からエロマンガについてマジメに語らいたい私に…
どうも。つおおつです。 ついにアニメを定期的に見るという習慣がなくなってしまい、(一気見が主に)その代わりに『プリンセスメゾン』、『東京タラレバ娘』、『午前3時の無法地帯』などで女性向け漫画の面白さに気付き始め、ジャンカラで「Q&Aリサイタル…
はじめまして。つおおつと申します。 2016年は例年と同じように、いろんなアニメが放送され、いろんな作品が話題になりました(総花的)。しかしこのつおおつ、残念ながらそういう文化の波に去年はまったく乗れませんでした。 仕方ないですね、初めての一人…