小文化学会の生活

Soliloquies of Associate Association for Subculture

2022-01-01から1年間の記事一覧

今年はこういうの読みました2022

どんどん1年の過ぎる速度が速くなっています。この調子だと10年ぐらいしたら12ヶ月なんて半日ぐらいで終わってしまいそうです。さて、今年はあいかわらずCOVID-19の影響を受けたり受けなかったりで、落ち着かない1年でした。こんな時、本を読むと日々の暮ら…

『放課後バニラ』のコマ割りについて②ーエロマンガのエロいエロくないを分析する3.2ー

前回の記事はこちら ④群青 ⑤スカートの中の宇宙 ⑥VAMP!! ⑦コンティニュー ⑧「罪と…」 ⑨ソルトペッパーチョコレート おわりに-色んな最多と最少とヌけるヌけないとの接点- ④群青 本単行本から代表作を1作選べといわれたら、私はこれを選ぶ。異論がある人…

としまえんの定点観測

としまえんの閉園から2年が経った現在の姿を記録しました

『放課後バニラ』のコマ割りについて①ーエロマンガのエロいエロくないを分析する3.1ー

前回の記事できいのコマ割りについて分析した。きいの作品全体を対象に他のエロマンガと比較するというアプローチを採り、きいという作家の語り方の特徴を明らかにしたが、個々の作品についての言及は薄くなってしまった。なので、各作品の分析結果を提示し…

生きづらさを抱えた主体であること――地下アイドルとスタートアップの交差点に立って――

どうも、つおおつです。近況報告としては、最近サイコミというアプリをダウンロードしました。こちらはサイゲームズの運営する漫画アプリなのですが、1話あたりのページ数が14Pしかなく、1話1話がかなりあっさりしている印象を受けます。そして1日にデフォル…

ウィル・アイズナー『コミックス・アンド・シーケンシャルアート』を読む③

はじめに 前回に引き続きウィル・アイズナーの『コミックス・アンド・シーケンシャルアート(Comics & Sequential Art)』を読んでいく。 sho-gaku.hatenablog.jp 3回目となる今回は第4章「FRAME」だ。本章で扱われるのはコマ割りとパースペクティブである。…

きい先生でヌきたい!ーエロマンガのエロいエロくないを分析する③ー

1.はじめに 2.ヌけないエロマンガについての記述 3.兼ねコマ、LLマンガ、補完 4.分析方法 4-1.夏目房之介の「内包と多層」 5.分析結果 5-1.きいと『ギャルトモ♡ハーレム』と快楽天7月号 5-2.カメラ位置は変わっても人称視点は変わらない 5-…

地方で資金調達をしてスタートアップを始めるための前提条件についての一考察 ~実例と共に~

どうも、つおおつです。 『小文化』2巻にも書いた通りですが、去年12月に私がやっている会社である株式会社あるやうむが資金調達をし、自分のペースでのんびりやれるスモールビジネスから色んなステークホルダーを巻き込みつつ急成長を目指すスタートアップ…

プレイヤー間に実力差がある場合の『ドミニオン』の戦略

ドミニオンの戦略記事です

ウィル・アイズナー『コミックス・アンド・シーケンシャルアート』を読む②

はじめに 前回に引き続き、ウィル・アイズナーの『コミックス・アンド・シーケンシャルアート(Comics and Sequential Art)』を読んでいく。 sho-gaku.hatenablog.jp 今回読んでいくのは第3章「TIMING」だ。本章でアイズナーはコミックにおける時間の表現に…

ウィル・アイズナー『コミックス・アンド・シーケンシャルアート』を読む①

はじめに 小文化学会では特に方針を定めず、会員がめいめい好きな事柄について筆を運んでいる。打ち合わせも特にない自由な空間で、だいたいの寄稿者が1度は焦点をあてているジャンル、それがマンガだ。おのずと手が伸びるほど読みなれているが、それゆえに…

家庭料理という徴兵 暮らしに下限は設定できるか?

リュウジの「至高のペペロンチーノ」を筆者が調理している場面。 パスタは熱湯に入れる段階で半分に折った。パスタおよび味付けのコンソメ顆粒にはトップバリュを使用。50円ほどのこの食事を、ヤマザキ春のパン祭りでもらった皿で食べた。 1.はじめに 2.…

チ。あるいは、地、知、血、

こんにちは、ヱチゴニアです。 この記事は『チ。-地球の運動について-』という漫画の考察記事です。 「サーチできにくくすることで、自分だけの意見を考えるきっかけに」してほしいとの考えから、作者の魚豊は本作を『チ。』と短く命名したそうです*1。 その…

札幌スタートアップ雑感(2021.11-2022.01)

どうも、つおおつです。 『小文化』2巻にも書いた通りですが、私がやっている会社である株式会社あるやうむが資金調達をし、自分のペースでのんびりやれるスモールビジネスから色んなステークホルダーを巻き込みつつ急成長を目指すスタートアップへと変化*1…