小文化学会の生活

Soliloquies of Associate Association for Subculture

感想-感想(小説)

マサツグ様からミヤモトが削除されたのはなぜか

1.はじめに 2.『マサツグ様』の書籍化 2-1.ウェブ版の『マサツグ様』 2-1-1.『マサツグ様』 2-1-2.徹底した俺TUEEEE 2-2.書籍での『マサツグ様』 ①マサツグの過去について ②クラスメイト、ならびにミヤモトの削除について ③ヒロインたちのキャ…

『図書館の魔女』と地下水道

こんにちは、暗渠が大好きなヱチゴニアです。これまで何度か暗渠を探索する記事を書いてきましたが、今回は少し趣向を変えて、小説の中に登場する暗渠についてです。 2017年末の記事でわずかに触れましたが、暗渠は文学作品の中にときどき登場します。こうい…

今年はこういうの読みました2019

ここ最近活動していないので、小文化学会は冬枯れた野原のように息の根が止まってしまったと思ったそこのアナタ! ぶっちゃけ否めません。とはいえ〆るところはきちんと〆ます。来年がんばるために、せめて今年の足跡を留めておきたい。毎年恒例の「今年はこ…

感想『闘争領域の拡大』―救いとしての『プリンセスメゾン』と美少女動物園アニメ―

「や、絶対イケる、ワンチャン。」 と、ツイッターでエンカ予定の女子と恋仲になることを絶対的に確信する、つおおつの友人のG氏。ここまではG氏によくあることなんですが、その直後つおおつとG氏の先輩であるO氏が開いた言葉によって、つおおつとあの作品の…

『放浪記』は古くて新しい

どうも、つおおつです。あれ?次の記事はカカフカカについてのことじゃないって?HAHAHA!君はなんて物覚えがいいんだ!HAHAHA! 甦れ私の意欲甦れ私の意欲甦れ私の意欲甦れ私の意欲… 閑話休題。今回は、林芙美子の『放浪記』の作中の詩をとりあげ、それとつ…

『「地の塩」殺人事件』と湾岸戦争の関係

Ⅰ. 概要 このレポートでは、イスラエル人作家シュラミット・ラピッドによる『「地の塩」殺人事件』(1992)という作品における推理小説という形式と湾岸戦争の描写の関係について考察する。 まず、『「地の塩」殺人事件』の推理小説としてのプロットについて…