小文化学会の生活

Soliloquies of Associate Association for Subculture

小文化学会の案内

 みなさんはじめまして。小文化学会のブログへようこそ!

    小文化学会(以下小学)は2016年9月1日に設立された学生を中心とする、総合思考サークルです。関心領域は会員の自由。あなたの探求するものが、小学の探求するものになります。

 「学会」と称していますが、当然ながら実際に学会として運営される団体ではありません。あくまで「ごっこ遊び」のようなものだとお考えください。しかし模倣とはいえ「学会」の体裁を取る以上は真摯に活動していきたいと思っています。

 具体的には以下の活動を行う予定です。

・記事の作成と当ブログへの寄稿

・記事をまとめた冊子の作成、配布

・書物・アニメ等を用いた勉強会

 

 Twitterアカウントはこちらです

twitter.com

 当会へのご連絡は、本ブログの各記事のコメント欄(当記事でも差し支えありません)か、Twitterアカウントのツイートへのリプライ、またはDM、小学のeメールアドレス(shobunkagakkai☆gmail.comの☆を@に変更)にお願いいたします。いきなり入会をする必要はございません。興味、意見を少しでも持っていただいたら、お気軽にご連絡ください。

 

都市圏人口と動物カフェの分化度合いについて「猫カフェはどれくらいの規模の街から立地するの?」~東北編~

 どうも、つおおつです。

 

 この2ヶ月で一番大きな変化といえば、ZOCのライブに行ってきたことだと思います。ZOCというのは「孤独を孤立させない」という言葉をモットーに活動する6人組のアイドルグループです。

 アイドルグループですが、「炎上上等」というフレーズが歌詞や合いの手に複数回出てくる、なかなかエッジの効いたグループであり、実際メンバーが不倫/薬物疑惑/未成年飲酒・喫煙etc...により定期的に炎上してしばしばメンバーが交代したりしています。(正直な話、アイドルという側面より大槻ケンヂ的な側面の強いグループだと思っております。)  

 高校生の時落ち着いてライブを聞くことができず主催者側に怒られたことのある経験を持つ私つおおつ*1としては、このくらい尖った人達のやるライブの方が安心して参加できる(多少挙動不審でも怒られなさそうな雰囲気があるので)ため、前回記事で出てきた中標津在住の友人にライブに誘われたのをきっかけに、札幌は琴似のペニーレーン24で行われたライブに参加してきました。

 お金を払って参加するライブは人生初めてだったのにも関わらず、結論としてはかなり楽しめました。楽しめすぎてたまたま空いてた広島のチケットも取ってしまい、翌週には札幌から広島まで遊びに行ってしまった次第でございます。ZOCファン(通称:Player)の友達も道内・外を問わず出来て、楽しい推し活をしている今日このごろであります。

 

 閑話休題。前回の記事の続きをやっていこうと思います。今回は東北地方を調査していこうと思います。

sho-gaku.hatenablog.jp

*1:文化祭のライブハウスでリズムに関係なくタンバリンを叩いて怒られた

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シュレーディンガーの負けヒロイン――箱へ入れるには負けヒロインが多すぎる!

 本稿は放射性元素を用意した密室にいる負けヒロインが、元素の崩壊を引金として室内の生命体を死に至らしめる仕掛けが発動した際、生きているのか死んでいるのかを考察する記事……ではない。同時に、生命の徒な科学利用を禁ずる倫理的訓話でも、量子が集合体状態の光子となる際、そこには勝ち量子と負け量子がいて、われわれの社会は原子レベルですでに構築されている可能性を論ずるポストモダン的白昼夢でもないことを、あらかじめ断っておく。

 では何を書きすすめるのかというと、ライトノベル『負けヒロインが多すぎる!』を題材として、負けヒロインとはいかなる存在でありうるのか、その問いへの答えと、答えるための条件についての考察である。シュレーディンガーだけにとんだ猫だましの序文となったが、なんてことはない。ただの読書感想文+αだ。肩の力を抜いて読んでほしい。なお、記事の性質上、本編の内容へ全般的に触れるので、その旨注意されたい。

目次

  • 1.分析対象・分析方法
  • 2.三者三様の負けヒロイン
    • 2.1 八奈見杏奈
    • 2.2 焼塩檸檬
    • 2.3 小鞠知花
  • 3.勝負の要件――観察者としての主人公・温水
  • 4.結語、あるいは観察者になるということ
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キラーズはいいぞ

 

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 キラーズ(The Killersというバンドは日本じゃあまり知られていない。

 その世界的な人気の割に、パッとしない。

 

 現在までに発表した6枚のアルバムすべてがイギリスでチャート1位を獲得。ファーストアルバムの『Hot Fuss』はグラミー賞の五部門にノミネートされ、全世界で700万枚以上の売り上げ。5枚目の『Wonderful Wonderful』では全米チャート一位も獲得してるというのに、日本武道館での来日公演は空席が目立つ有様……。

 

 詳しくは後半で書きますが、この世界とのギャップは単に彼らの音楽が日本人にウケなかったからという話でもないのです。それどころか、そもそも我々日本人は不運なことに彼らの音楽を聞く機会にさえ恵まれなかったといえるのです。

 

 というわけで今回の記事は、キラーズの魅力を伝えるべくオススメの曲をペタペタ貼るものにしようと思います。

 最後に考察めいたことも書きますが、何曲か聞いてキラーズええやんええやんってなった方はそこまで読まずにそのまま聞き続けてくれればと思います。

 

 アイキャッチ画像はUdiscovermusicより引用(2021/8/6閲覧)。

https://www.udiscovermusic.jp/columns/why-the-killers-has-been-not-succeed-in-japan-and-new-album-imploding-the-mirage

 

  • 1.キラーズ
  • 2.スタンダードナンバー
    • 2-1. Mr.Brightside
    • 2-2. Somebody Told Me
    • 2-3. Read My Mind
    • 2-4. Human
    • 2-5. Caution
  • 3.アルバム
    • ①Hot Fuss
    • ②Sam’s town 
    • ③Day&Age
    • ④Battle Born
    • ⑤Wonderful Wonderful
    • ⑥Imploding The Mirage
  • 4.なぜ日本でブレイクしなかったのか
  • 5.おわりに。-キラーズを日本でブレイクさせるには。あるいは、なぜ「キラーズは日本でブレイクしないのか」と問われるのか-
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五次元チェスのもう少し詳しい話

 五次元チェス、あるいは5D Chessというゲームがある。正式には5D Chess With Multiverse Time Travelという名前だ。

 2020年の7月にリリースされたこのゲームは、日本語でもいくつかの紹介記事*1*2*3*4 が書かれ、Twitterでも何度か見かけた記憶があるので、それで知った人も多いのではないだろうか。

 おそらく、ほとんどの人はこのゲームのコンセプトを知って面白いなと思い、しかし、それだけだっただろう。数%の人は購入を検討したかもしれないが、実際に購入したのは私のようなよっぽどの物好きだけに違いない。

 これはいたって自然な流れであり、ネットではよくある話だ。しかし、実際に購入して遊んでみた結論として、このままで終わらせるのは少しもったいないなと私は思った。だから今この記事を書いている。要するに、この記事の目的は、もう少し詳細に五次元チェスを紹介することである。

 

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都市圏人口と動物カフェの分化度合いについて「猫カフェはどれくらいの規模の街から立地するの?」~北海道編~

 どうも、つおおつです。小文化学会では現状4人(つおおつ、ぽわとりぃぬ、エチゴニア、10nies)で隔週で輪番で記事を書いており、だいたい2ヶ月に一度記事を書く番が回ってくるのですが、前回の記事を書いてからのこの2ヶ月は濃厚な時間を過ごすことができて、濃厚すぎて何をしたかもロクに思い出せないここ最近という感じです。

 

 閑話休題。今回は都市圏人口と動物カフェの分化度合いについて分析して行こうと思います。この疑問をもったのは今年の2月。私は中標津*1にいる友人を訪ねていたのですが、その時に行き先として猫カフェに行きたいということを私が言ったら、こう返されました。

 

中標津にはないんですが、釧路に小動物カフェがあります……

 

*1:北海道の道東地区にある、人口3万人弱の町。

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人と会わなければ会話が弾む

 正確な割合は不明だし、関心としては二の次なのでわざわざ調べないけれど、感染対策としてオンライン講義を設けている大学は少なくないだろう。また、大学におけるオンラインの利用には劣るかもしれないが、テレワークが推奨されている企業も一定数ある。そんなことは飽きもせず全国の感染者数が読みあげられる日々に慣れたみなさんからすれば、不必要な情報共有にちがいない。

 ところで技術的には可能だった授業や会議、業務でのオンライン活用は、その革新性のわりには評判がよくない。特に大学でのウケは悪い。たとえばこんな言われようされとる。

  6月上旬には、対面授業を実施していない大学側を相手どった訴訟も起きている*1。訴訟とまではいかなくとも、オンライン講義による不満は幾度となく報道のネタになっている*2。なかには満足度以前の技術的な問題を指摘している報道もある*3。これは接続環境や教師の不慣れに対する指摘で、是非を論じる対象でさえない。がんばってとは思っているよ。こういうところでリモートにケチがつくのもったいないからね。

 世の中にはリモートへ移行できないものがたくさんある。実験、営業、接客、できるかと思ってやってみたら盛りあがりに欠けた飲み会。技術を部分的に用いる試みはあっても、場を共有しないと支障が生じたり、煩わしくてしかたなかったりするケースは枚挙に暇がない。というか、複数人で行うことの大半はそうだ。

 同じ場所にいる重要性ほど、それこそ共有する必要が薄くなった情報も珍しい。新聞記者や大学教員がいくらでも言及している。同感している人多いだろうけど、賛成できるって幸せもんですよ。だって場を共有する過程で排除される人たくさんいるし。

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最近話題な地政学の用語集を作ってみた―用語集タ~ロ―

 

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最近話題な地政学の用語集を作ってみた―学説史と用語集ア~セ―

 今回のテーマは地政学です。

 英語でいうとGeopolitics。

 

 国際情勢のニュースで専門家が「地政学的に~」とか「地政学上のリスクが~」というのを最近耳にしたことがあるかもしれません。

 国家や国際関係について地理と政治を併せて考える学問が地政学

 

 雑誌「現代思想」が2017年に特集を組んだことがきっかけで一般的に認知されだしたそうです。

  戦後「軍事的」だという理由で日本では禁止されていたけど、1970年くらいから復興。なんどかのブームを経て、現在もまたブーム中。

 YouTubeには地政学を解説した霊夢魔理沙の動画もたくさんあります。

 なので今回はそれらを見始めた当時の私が欲しかったような用語集を作ってみようと思います。

 あいつら知識を披露するのに忙しくて視聴者に優しくねえからな。

 この記事を読んだ後、あなたは世界情勢が隅から隅まで見通せるようになる!……ほど地政学は万能ではないと思う。

 あくまで国家と国家の関係を超マクロな視点で見る学問だし、実際の世界情勢は様々な要素が絡み合う複雑怪奇なもの。地政学的知見もまた1つの見方でしかない。

 それに、地政学を学問と呼んでいいかは微妙なところ。

 創始者であるマッキンダーは政策提言を主目的とし、学問としての体系立てはしなかった。そのため用語の定義も曖昧。あとなんかうっすら西洋中心的だし。

 あと文化人類学を学んだせいか個人的にアメリカの戦略とか中国の野望って言われると「国家のどこにそんな意志を持つ実体があるのかしら」って疑問が湧く。

  まあでも地理と政治を交えたことなんてみんな今までの人生でしてこなかっただろうし、その知の蓄積は日々を生きる上で役立ちます。

 というわけでレッツゴー。

 

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練馬大根の食レポ

 いきなりだが、皆さんは東京都練馬区の特産品である、練馬大根をご存知だろうか。

 練馬地方の関東ローム層は大根の栽培に適した土壌で、江戸時代から栽培が盛んとなった。明治以降も東京人口の増加に伴い最盛期を迎えるが、昭和の中頃からは食生活の変化や都市化の波にのまれ、衰退していった。現在では、市場に出回ることがほとんどない、“幻”の大根である*1

 この記事は、そんな“幻”の練馬大根の食レポである。

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