小文化学会の生活

Soliloquies of Associate Association for Subculture

小文化学会の案内

 みなさんはじめまして。小文化学会のブログへようこそ!

    小文化学会(以下小学)は2016年9月1日に設立された学生を中心とする、総合思考サークルです。関心領域は会員の自由。あなたの探求するものが、小学の探求するものになります。

 「学会」と称していますが、当然ながら実際に学会として運営される団体ではありません。あくまで「ごっこ遊び」のようなものだとお考えください。しかし模倣とはいえ「学会」の体裁を取る以上は真摯に活動していきたいと思っています。

 具体的には以下の活動を行う予定です。

・記事の作成と当ブログへの寄稿

・記事をまとめた冊子の作成、配布

書物・アニメ等を用いた勉強会

 

 Twitterアカウントはこちらです

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 当会へのご連絡は、本ブログの各記事のコメント欄(当記事でも差し支えありません)か、Twitterアカウントのツイートへのリプライ、またはDM、小学のeメールアドレス(shobunkagakkai☆gmail.comの☆を@に変更)にお願いいたします。いきなり入会をする必要はございません。興味、意見を少しでも持っていただいたら、お気軽にご連絡ください。

 

感想『闘争領域の拡大』―救いとしての『プリンセスメゾン』と美少女動物園アニメ―

「や、絶対イケる、ワンチャン。」

 と、ツイッターでエンカ予定の女子と恋仲になることを絶対的に確信する、つおおつの友人のG氏。ここまではG氏によくあることなんですが、その直後つおおつとG氏の先輩であるO氏が開いた言葉によって、つおおつとあの作品の出会いは起こるのです。

――「G君の人生は、まるで『闘争領域の拡大』みたいやなあ」

 

 どうも。つおおつです。今回はミシェル・ウエルベック著『闘争領域の拡大』を読了したので、その感想について書いていきたいと思います。

 

 

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小文化学会の小文化的考察

 平成30年度になりました。とはいえ学生だと休みの方がほとんどでしょうから、そんな気はしないかもしれません。ちなみに、私もそうです。ゆるゆると過ごしています。

 さて、世の中のサークルは新歓に大忙しのようです。新しいメンバーを入れて世代交代するのが、生命体としてのサークルの使命なのかもしれません。また、新たな人間関係の構築のためにサークルを探している方も多いかと存じます。

 サークルとして機能するからには、成員同士が多かれ少なかれ似通った興味を持つ、いわゆる同好の士である必要があります。きっとサークル紹介冊子に掲載される紹介文は、ジンメルのいうところの社会的水準に該当すると思います。だいたいこんな人たちがいるんだな、私はこういう趣味だから、このサークルがよさそうだな……最大公約的な射程に、新しい環境に不安を覚える人はすっぽりと収まるはず、というより、自ら収めるのです。

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虚無虚無プリンの治し方

 僕は、何がしたいんでしょう。

 という漠然としたことを中高六年間、あるいはそれ以前から考えていた気がします。

 

 人生の、比較的多感であろう時期でさえ答えが見つからないので、きっと僕は最期まで見つけられないのでしょう。もし大人になってから見つけてしまったら、それはきっとマヤカシの類です。僕はそんなに賢い人間じゃありません。

 それに、もし仮に僕固有の行動原理なるものが確立できたとして、それ以降の人生はきっと味気ないものになるでしょう。僕が人間である以上、その枠から出ることは不可能ですし、多かれ少なかれ他の人と似るものになるのだと思います。その時の僕の絶望感たるや。コスパ的にちょっと割に合わないんじゃないかと。こういうわけです。

 しかも、僕は環境を変えることができません。「僕以外の何か」を認識した時点でそれは「僕を形づくる1つの何か」となります。僕は僕とは別の、環境という色眼鏡を始終かけ続けているのです。そんな脆弱で矮小的な存在がどうして確たる価値を作ることができましょうか。

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東大入試英語の4,5をフランス語に差し替える

 2018年。私は東大二次試験の英語の大問4と大問5をフランス語に差し替えて受験した。ちなみに合格した。


 この結果に至るまでには、当然

①フランス語差替を決心し

②フランス語の試験対策をする

という二段階のプロセスを経たわけだが、その中で色々なことが未整備の状態にあり、それが①のハードルを無闇に高くしていると感じた。


 この記事の目的は、東大フランス語差替受験のハードルを下げることであり、そのための道しるべとなる情報の提供である。

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『放浪記』は古くて新しい

 どうも、つおおつです。あれ?次の記事はカカフカカについてのことじゃないって?HAHAHA!君はなんて物覚えがいいんだ!HAHAHA!

甦れ私の意欲甦れ私の意欲甦れ私の意欲甦れ私の意欲…

 閑話休題。今回は、林芙美子の『放浪記』の作中の詩をとりあげ、それとつおおつの思い出を交えながら、『放浪記』の魅力を伝えられればなと思います。

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恋愛しない若者たち ~カカフカカでわかる連帯結婚~

どうも。つおおつです。

 

 ついにアニメを定期的に見るという習慣がなくなってしまい、(一気見が主に)その代わりに『プリンセスメゾン』、『東京タラレバ娘』、『午前3時の無法地帯』などで女性向け漫画の面白さに気付き始め、ジャンカラで「Q&Aリサイタル」を歌い、快活clubでにやにやしながら講談社の『Kiss』を読むのが趣味となりつつある大学生活折り返し地点です。

 

 閑話休題。今回は、その講談社の月刊雑誌『Kiss』に連載中の漫画『カカフカカ』の感想と考察を述べていきたいと思います。(以下、ネタバレを含みます。)

 

カカフカカ(1) (Kissコミックス)
 
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他者依存による自己の存在承認とその戦略《童貞という立場から》

 6年間の男子校生活を終え、大学に進学してしばらく経ったころ。

 人は環境の変化による価値の再構成時に自己の同一性が保てなくなるらしく、その煽りを受けたのか、あるいは頭が混乱状態にあったのか、真相は不明だがあろうことか僕は生まれてはじめて恋をした。

 結果はわかっていた。だが、自分の気持ちを素直に言葉として表現できたうえに相手へと伝わり、さらに相手がわざわざ僕に面と向かっての意思表明をしてくれたため、僕はきちんと満足できている(ただし直後にしばらく泣きつづけたが……)。

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今年はこういうのを読みました2017

 2017年も終わりですね。何かを達成したような、達成できなかったような1年でした。ただ、読んだ本は確実に糧になったといえるはずです。そんなわけで(?)会員が読んだ本をおのおの紹介して、今年の小学の活動を締めくくりたいと思います。

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重なる空想と現実――『サクラクエスト』の時空間

 すっかり寒くなって2017年秋アニメも終盤に差しかかってきました。この1年もあっという間に過ぎてしまい、振りかえる暇もありません。当記事が2017春夏アニメの感想なのに、今になって投稿されているのも矢の如き時間のせい……と責任転嫁もほどほどにして、そろそろ本題に入りましょう。

 『サクラクエスト』のキービジュアルが最初に公表されたのはちょうど1年前になります。P.A.WORKSの“お仕事シリーズ集大成”と銘打たれたこの作品に、私は「お仕事シリーズ」第1弾である『花咲くいろは』を重ね、どんな内容なのかと期待を寄せました。もともとP.A.WORKSの作品はよく見ていて、そのうえ『花咲くいろは』はゆかりのある石川県が舞台だったので、とても懐かしく、面白く見ていましたし、劇場版が上映された際には映画館にも足を運びました。『SHIROBAKO』は残念ながら見られずじまいでしたが、アニメの制作現場を描いて好評だったようですね。「お仕事シリーズ」というコンセプトの視点に立ってみた場合、もしかしたら『花咲くいろは』よりも視聴者には親しみやすかったのかもしれません。

 ※以下、作品の内容を含む記述があります

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