小文化学会の生活

Soliloquies of Associate Association for Subculture

小文化学会の案内

 みなさんはじめまして。小文化学会のブログへようこそ!

    小文化学会(以下小学)は2016年9月1日に設立された学生を中心とする、総合思考サークルです。関心領域は会員の自由。あなたの探求するものが、小学の探求するものになります。

 「学会」と称していますが、当然ながら実際に学会として運営される団体ではありません。あくまで「ごっこ遊び」のようなものだとお考えください。しかし模倣とはいえ「学会」の体裁を取る以上は真摯に活動していきたいと思っています。

 具体的には以下の活動を行う予定です。

・記事の作成と当ブログへの寄稿

・記事をまとめた冊子の作成、配布

書物・アニメ等を用いた勉強会

 

 Twitterアカウントはこちらです

twitter.com

 当会へのご連絡は、本ブログの各記事のコメント欄(当記事でも差し支えありません)か、Twitterアカウントのツイートへのリプライ、またはDM、小学のeメールアドレス(shobunkagakkai☆gmail.comの☆を@に変更)にお願いいたします。いきなり入会をする必要はございません。興味、意見を少しでも持っていただいたら、お気軽にご連絡ください。

 

『Sweet』・民主党・政権交代ーーー『「女子」の誕生』でわかること

どうも。つおおつです。

先日名古屋で行われたエロマンガ読書会には

小学会員3名と有志の方2名のあわせて5名の方が来ていただき、

少女コミック以降のエロマンガの通史や現状について情報共有したのち、最近の流行とその理由について考察するなど大変有意義な読書会となりました。

これからもこういった読書会を全国各地で精力的に開いていくつもりなので、今回興味があったけど参加できなかった方はぜひいらしてくださればと思います。

しかし、小文化学会はあにただにエロマンガのみならず、各人が小文化と思うものを考察していくサークルであります。

今回は、米澤泉『「女子」の誕生』(2014)の知識を借りながら、ファッション誌と日本の政治で同時に起きた「政権交代」について小規模な考察をしていこうと思います。

 

「女子」の誕生

「女子」の誕生

 

 

続きを読む

水龍敬は根が真面目? ――そこから痴女とビッチについての一考察

 

 ぽわとりぃぬです。個人的な記憶なんですが、エロマンガないしエロ全般で「ビッチ」という用語が使われるようになったのって、ここ2、3年のことではないかと思うのです。エロに積極的な女キャラ、とりわけ誰とでもセックスをする女キャラの属性といえましょうか。しかし私がエロを見始めた10年以上前、彼女たちのような女キャラには「痴女」というラベルが貼られていたように思います。そこで本稿では痴女とビッチの関係について考察を試みます。ビッチは痴女に取り替わるのか、または下位区分の1つなのか。具体的にとりあげるのがタイトルのとおり水龍敬作品です。現在のエロマンガにおいてビッチといえばこの人でしょう。

続きを読む

エロマンガレビュー ―『新堂エルの文化人類学』を文化人類学の院生が読んでみた―

 ぽわとりぃぬです。タイトルのとおり私は現在大学院で文化人類学を専攻しております。そんな私にとって外せないエロマンガが、『新堂エル文化人類学』です。今回の寄稿では、この単行本を文化人類学の観点からレビューしていこうかと思います。

 

 

 文化人類学という学問を聞いたことがあるでしょうか。文化人類学とは人間、特に他者を研究する学問です。19世紀後半から出来上がり始め、1922年をもって確立した比較的新しめの学問分野です。究極の問いは「人類とは何か」。では、社会人類学のほうは聞いたことがあるでしょうか。

 注目するのがモノや生活様式といった文化なら文化人類学、人間集団としての社会なら社会人類学というふうに、一応下位区分されます。とはいいつつ、実際にはほとんど同義語だったりします。「それは文化人類学社会人類学)の領域だよ」なんていうテーマもないだろうし、なんでもありの学問なので、そもそも扱えないテーマなんてないです。というわけで、私が専攻しているという理由から、用語は「文化人類学」で統一します。

続きを読む

ドイツにおける野球の普及度

 ドイツと聞いて、最初に日本人が思い浮かべるもの、それはビールでしょう。あるいはサッカーでしょうか。ビールが美味しくてスポーツが盛ん、にもかかわらず野球が流行っていないなんておかしなことだと思うのは、本当に我々日本人だけでしょうか?

 

 さて、今回のテーマは「ドイツにおける野球の普及度」。日本人がほとんど知らない、ドイツでの野球の普及度がいかなるものであるか、わかりやすくまとめた世界初の記事となることを願っております。なるべく数的エビデンスの確保に努めましたが、筆者がドイツ生活で見聞したことも多く含まれるうえ、日々ドイツ野球に着目しながら生活しているため、多少のバイアスはかかっているかもしれません。ご了承ください。

 

 皆様初めまして。私「ドイツ野球少年」と申します。ドイツの野球を愛して7年、ドイツの野球についての情報をTwitterなどで発信しております。

続きを読む

ロケットモンキーはNTRか -取られた女、所有ってた男、ビッチ―

 はじめまして、ぽわとりぃぬです。先日、名古屋で開催された新歓「マジメニエロマンガヨマナイト」に参加させていただきました。「田舎の表象」というテーマで時に楽しく脱線しながら語りつくしました。常日頃からエロマンガについてマジメに語らいたい私にとっては絶好の機会であり非常にエキサイティングな時間でした。
 
 さて、本稿では引き続きエロマンガについて少しマジメに考えてみたいと思います。テーマはタイトルの通り「ロケットモンキーNTRか」です。ロケットモンキーとはコミックホットミルクをメインに活躍しているエロマンガ家です。そしてNTRとは、とりあえずは、「主人公が恋人や妻を他の男に(性的な意味も含めて)奪われる、いわゆる寝取られの略語・隠語(byニコニコ大百科)」です。
 ロケットモンキー作品にNTRのタグが付くことは否定の余地なき事実です。しかし例えば彼の2nd単行本『純愛トリックスター』の帯には「ネトラレ??これでも純愛なんですが。」とあります。つまりロケットモンキー作品は「NTRっぽいけど、でもそうでもないんだよなあ」という印象を与えるものだといえるでしょう。この印象は、作品のコンセプトである「好きな人“以外”に犯されたい」ヒロインの存在に由来すると考えられます。このヒロインがいてNTR作品は成り立つのでしょうか。
 というわけでそんなNTRロケットモンキー作品についてこれから考えていこうと思いますが、その際の方向性が2つあります。1つが、本稿では、フランスのコキュ(cocue)や英語のcuckoldといった類似する外国の性癖と比較しない。もう1つが、谷崎潤一郎の『痴人の愛』やら『鍵』、紫式部の『源氏物語』といった既得権益を引っ張り出し、文学的歴史的に位置づけない。
 現前するNTRを現前する他ジャンルとの関係から浮き彫りにしたいのです。
 そしてここから本稿独自に、主に便利だからという理由で、NTRを寝取られやネトラレとは区別いたします。現在、様々なメディアで使われるこの3つは、使用者によって定義が異なり非常に混沌としてしまっております。本稿でどう区分するかについては以下の本論で説明します。

続きを読む

東京人、地方人の掌に踊る

 先日、つおおつ君が京都のほうで新歓を開いてくれました。「N・H・Kにようこそ!」は私も見たことのある作品で、初見の方が受けた衝撃たるや想像に難くありません。独立自尊の日々を固守する当方にとって、「受け流す力」は必須スキルなもんですから、佐藤くんのご都合思考には同感を禁じえません。あとは岬ちゃんがいればカンペキなのですが、そのためには大学へ行かず引きこもらなければならないので、きょうも明日も粛々と通学するわけであります。「まなびストレート!」は雨のため中止となってしまいましたが、安全第一ですから当然のことですね。このたびの大雨は被害が大きかったそうで、テレビのないワンルームでもその甚大さを伝えきいています。被害に遭われた方々が、1日でも早く復興への道筋を歩めるよう非力ながら願っております。

 ところで、この災害にかんしてSNS等を見ると、やはりというのはやるせないですが、首都圏ではその規模に見合った報道がなされていないようです。私はこういった報道の非対称性に出くわすたびに、どうしても能登半島地震発生時に時の東京都知事閣下であった石原慎太郎が、街頭演説で言いはなった「ああいう田舎ならいいんです」という失言を思いださざるをえません*1。もう震災が起きてから10年以上経ちますが、このような意識を災害にかぎらず、インフラや文化資本において東京人をはじめとする首都圏在住者が根底に抱いていることは、エビデンスゼロでも断言してよいのではないでしょうか。

*1:ソースはこちらのブログです。最終閲覧日2018年7月10日:http://hasiramatu0605.cocolog-nifty.com/blog/2007/03/post_317c.html

続きを読む

受け流す力と地方都市 ー「うわっ…私の受け流し力、低すぎ…?」ー

どうも。つおおつです。

6/22(金)の小文化学会の新歓に来てくださった方、ありがとうございます。

無事に『NHKにようこそ!』の上映会をすることができました。

上映会は大体が静かにじっと見るというスタイルですが、

今回は要所要所で上映を止めて、そのキャラの発言などについて所感を語り合う、というスタイルで進行しました。

特に話が盛り上がったシーンを未視聴の方でもわかるように説明したいと思います。

この作品の主人公、「佐藤くん」はひきこもり。ひきこもりを救う方法を知っているという謎の美少女「岬ちゃん」が突如として現れました。色々あったのちに、岬ちゃんは佐藤くんに対して、

 

「会話の相手を自分よりダメ人間と想定することで、会話における緊張を減らす」

 

というアドバイスをします。

その後、佐藤君はアニメ・ゲームの専門学校の体験授業に参加し、授業中に自分の描いたゲームプランが教師に馬鹿にされたと思い込んでしまいます。その時教師が一言。

「君は自分と同じかそれ以下じゃないと、他人を認められないのかい?」

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

続きを読む

梅雨新歓のお知らせ

 「小学の勧誘活動」として4月1日に記事を投稿してからはや3ヵ月が経とうとしています。投稿日がエイプリルフールだからといって、あの記事で書いていたことが嘘だったなんてことはありませんが、真の「小学の勧誘活動」は梅雨入りから始まるのです。

 「ネットの記事はどこでも読めるけど、新歓は遠いから行けないな……」と諦めかけているそこのあなた! 小学は東名京(阪ではない)に拠点を持つ団体なのをお忘れではないでしょうか。いままで言ったことがない? ではここで憶えていただきたい。拠点が3ヵ所あるということは、新歓も3ヵ所で行うということです。文字通り三者三様の内容ですが、どこを訪ねても構いません! なんなら制覇もOKです。全部行っても賞品の類は出ませんが、当会会員からの尊敬のまなざしを集めることができます。

 

【関西支部
おはようございます。つおおつです。
大学が始まってからというものの、ヒトカラの頻度絶賛増加中です。
お察しください。
小文化学会は、結成3年目にして新歓を執り行うことになりました。
支部(現状、三大都市圏に存在)で開催する予定なので、
お近くの支部の新歓においでいただけたらと思います。

関西支部 新歓日程

6/22 NHKにようこそ 上映会
19:00 京阪三条高山彦九郎像(通称:土下座像前) 集合 終了しました

7/6 まなびストレート 上映会
19:00 京阪三条高山彦九郎像(通称:土下座像前) 集合 大雨の為中止します

 

【東海支部

名古屋では本を用いた勉強会を行います。

勉強会なんてどんな固い学術書を使うのか、と身構えないでください。

今回使うのは、成年向け漫画。つまりエロマンガです。

そういうと、今度はそんなんで勉強会ができるのかと舐めてかかる方もみえるかもしれません。当会は、そんな「エロマンガは深く読む対象にはならない」という風潮に抗っていきたいと思っています。

今回のテーマは「エロマンガにおける田舎の表象」です。エロマンガにおいて、「田舎」はよく用いられる舞台やテーマであり、カテゴリのひとつといってもよいのではないかと思います。田舎、というと懐かしさやノスタルジアを伴って語られる対象ですが、はたしてエロマンガのおける田舎とは、他の消費文化における田舎と、どのような様相の違いがあるのでしょうか。一緒に考えてみましょう。

取り扱う主な単行本は以下のとおりです。(敬称略)

絶世界少年「四季少女」

ドバト「平成JC in 明治夜這い村」

山本直樹「分校の人たち」and more!

上記の本を読まれなくても参加はもちろん可能ですが、読んでからおいでるとより楽しめると思います。また、「田舎っていうならコレは外せないだろ」というような形で当日持ってきてくださるのも大歓迎です。

7/15(日) マジメニエロマンガヲヨマナイト☽ 終了しました

13:45 名古屋大学駅2番出口 集合

14:00 名古屋大学東山キャンパスにて開始

 

 各新歓に参加を希望なさる方は、eメールアドレス(shobunkagakkai☆gmail.com)☆→@か、当会TwitterアカウントへDMまたはリプライか、ガクサー経由か、本記事へのコメントで連絡をお願いいたします。新歓についての問い合わせも、そちらからしていただければと思います。

 それでは、みなさんの参加を心よりお待ちしております!

路上でナイトクルージング@目黒

 どうもこんにちは~。エチゴニアです。皆さんはいかがお過ごしでしょうか。もうすぐ季節は夏になりますが、今回の記事は去年(2017年)の冬頃の羅漢寺川散策記となります。

 

 

 さて、路上なのにクルージングって時点で察するかもしれませんが、もちろん暗渠のことです。しかもナイトです! ナイト!

続きを読む