お前はLil Bubbleを知っているかーー洋楽替え歌×仮想通貨という新境地へ
どうもつおおつ(29おじ)です。
最近整体がプチマイブームです。
この本、体の悩み事(腰痛、肩こり、胃痛、冷え性、etc...)ごとにやるべき運動を紹介してくれるんですが、やると症状(私の場合肩こり、胃痛)がかなり改善されてぐっすり眠れます。所要時間も1つの悩み事につき3分ほどで忙しい現代人にも相応しいエクササイズな気がします。これをやってから安眠するのがプチ*1マイブームであります。
閑話休題。仮想通貨バブルが来ましたね。
去年9月の記事*2で仮想通貨バブルが来るかもしれないと書いた時の1ビットコインの価格は1,125,423円*3で、今*4は4,967,554円。なんと4.4倍ほどになってしまいました。ばぶりぃ。
「学生だからバブルに乗れませんでした」「仮想通貨とか電子上のモノが信用できるかボケ」というそこのあなた!
大丈夫です!仮想通貨は資産を増やすためだけにあるものではありません!
値動き、コミュニティの栄枯盛衰、取引所のハッキング、ハッキングしたのに盗んだ通貨を全部返す謎の人物、etc...そのすべてに物語があるのです。
今回は、そんな数ある物語を、超有名洋楽の替え歌に乗せて歌ったLil bubbleという人物を紹介致します。
Lil Bubble、直訳すると「バブルの息子」です。2017年10月から仮想通貨に関するネタ動画投稿を始めますが、当初はただのネタ動画(映画やドラマのコラ)で、再生数もそこまで多くありませんでした。
2019年6月に、Gary Jules『Mad World』の替え歌『When Moon?』(爆上げはいつ?)で10万再生を突破、次にあげたLil Nax X『Old Town Road』の替え歌『All Time Lows』(最安値)も30万再生を突破し、仮想通貨(主にビットコイン)ネタの替え歌というスタイルを確立します。
この2曲ともバブルの頂点でつかんでしまった人(まさにバブルの息子!)がその後のバブル崩壊でめためたになってしまうというストーリーで、2017年11月~2018年2月までを辛うじて生き残った仮想通貨ホルダーの共感を呼ぶものでした。
Lil bubbleは宇宙服を着ていますが、これは仮想通貨用語で爆上げすることを「月に行く(To the moon)」と表現し、まさにその月に行く(持っている通貨が爆上げする)ためです。
いつも買ってばっかりで空売りをせず、狼狽売りを繰り返しているところをみると日本で言う所の「出川組」(2018年初頭の、出川哲朗出演のコインチェック社のテレビCMに影響されて仮想通貨をあわてて買ったトレード初心者)と言えるでしょう。
自分の買いポジションが値下がりによって精算(負けが確定すること)したら悲しみ、(Avril Lavigne『Complicated』の替え歌『Liquidated』(精算))
ビットコインの値段が戻り始めたら喜ぶという(Backstreet Boys『Everybody(Backstreet's Back)』の替え歌『Everybody(Bitcoin's Back)』)素直さがその可愛らしい宇宙服の外見と相まってなんとも言えない愛嬌を生み出し、仮想通貨インフルエンサーとして独特の地位(Youtubeチャンネル登録者数1.7万人、Twitterのフォロワー2万人)を獲得するに至りました。
世界最大の取引所バイナンスのCEOであるCZとシンガポールでのイベント「Blockshow Asia 2019」でコラボしたりもしています。
流石仮想通貨トレーダーというべきでしょうか、仮想通貨アプリであるCrypto Proがスポンサーについていたり、(動画冒頭にスポンサーの広告が流れます、曲はジングルベルのパロディで『Please Don't Sell』)
自分の曲にちなんだNFT(電子上のトレカのようなもの*5)を発行したりとマネタイズに抜かりはありません。ちなみに彼は曲を出す際に10枚~20枚程度のNFTを0.1ETH(日本円で1.9万円ほど)で発行しており、どのトレカも全て売り切れています。つまり曲を出すとNFTだけで20万~40万ほどの収入になるということ!クリプトドリームですね!
洋楽替え歌×仮想通貨の世界、いかがだったでしょうか。仮想通貨を持っていなくても彼の曲を聞いて仮想通貨の世界の喜怒哀楽の片鱗に触れていただければ幸いです。
*1:毎日やりたいが、仮想通貨トレードで1日が終わり気がついたら寝ているような日もあるためサボってしまうことが多いのでプチマイブーム
*2:
京阪京津線の車内広告と仮想通貨バブル崩壊 - 小文化学会の生活
*3:2020/09/15の0:00時点の価格。コインチェックの価格履歴より引用
https://coincheck.com/ja/exchange/rates
*4:2021/02/13 18:51時点の価格
*5:Non-Fungible Token(代替不可能トークン)の略。それぞれが固有のデータを持つため、Bitcoinを始めとした仮想通貨とは違い分割することができない。(例えば、0.01btcを100個あつめたら1btcであるが、そのようなことはNFTには当てはまらない。)トークンにデータを格納できること、代替不可能であることを活かして育成ゲームのキャラクターをトークン化することなどに使われる。ブロックチェーン技術を用いて作られたトークンのため製作者や流通経路を可視化することができ、実物のアートやブランド品の偽造防止(シリアルナンバーとNFTを結びつけることでブロックチェーン上で検索すれば偽物かどうか一瞬でわかる)やデジタルアートを取引する際(本例)にも使われる。より詳細な情報はブロックチェーンのリサーチ会社であるhashhubのNFTに関する記事を参考されたし
https://hashhub.tokyo/wp-content/uploads/2020/04/NFTin10min.pdf
*6:NFT売買サイトrariableより引用