小文化学会の生活

Soliloquies of Associate Association for Subculture

都市圏人口と動物カフェの分化度合いについて「猫カフェはどれくらいの規模の街から立地するの?」~東北編~

どうも、つおおつです。 この2ヶ月で一番大きな変化といえば、ZOCのライブに行ってきたことだと思います。ZOCというのは「孤独を孤立させない」という言葉をモットーに活動する6人組のアイドルグループです。 アイドルグループですが、「炎上上等」というフ…

キラーズはいいぞ

キラーズ(The Killers)というバンドは日本じゃあまり知られていない。 その世界的な人気の割に、パッとしない。 現在までに発表した6枚のアルバムすべてがイギリスでチャート1位を獲得。ファーストアルバムの『Hot Fuss』はグラミー賞の五部門にノミネート…

五次元チェスのもう少し詳しい話

五次元チェス、あるいは5D Chessというゲームがある。正式には5D Chess With Multiverse Time Travelという名前だ。 2020年の7月にリリースされたこのゲームは、日本語でもいくつかの紹介記事*1*2*3*4 が書かれ、Twitterでも何度か見かけた記憶があるので、…

都市圏人口と動物カフェの分化度合いについて「猫カフェはどれくらいの規模の街から立地するの?」~北海道編~

どうも、つおおつです。小文化学会では現状4人(つおおつ、ぽわとりぃぬ、エチゴニア、10nies)で隔週で輪番で記事を書いており、だいたい2ヶ月に一度記事を書く番が回ってくるのですが、前回の記事を書いてからのこの2ヶ月は濃厚な時間を過ごすことができて…

最近話題な地政学の用語集を作ってみた―用語集タ~ロ―

タ行 第一列島線・第二列島線 大西洋憲章 大日本帝国 台湾 チェルノーゼム チェーレン, ルドルフ チベット高原 中国 チョークポイント ドイツ トルコ ナ行 NATO(北大西洋条約機構) 南米 ニクソン訪中 日本 ハ行 ハウスホーファー, カール バランス・オブ・…

最近話題な地政学の用語集を作ってみた―学説史と用語集ア~セ―

今回のテーマは地政学です。 英語でいうとGeopolitics。 国際情勢のニュースで専門家が「地政学的に~」とか「地政学上のリスクが~」というのを最近耳にしたことがあるかもしれません。 国家や国際関係について地理と政治を併せて考える学問が地政学。 雑誌…

練馬大根の食レポ

東京都練馬区の特産品、練馬大根をご存知だろうか。この記事は、幻の存在となった練馬大根の食レポである。

札幌移住と起業(スモールビジネス)をして三年たって得た知見

どうも、つおおつです。 最近はVivyというアニメにハマっています。 vivy-portal.com 最古の自律型AIが百年後に起こる人間とAIの戦争を防ぐために、百年後から来たAIと一緒にAIを滅ぼすお話です。 Vivyがウケているのは、私たちが潜在的にAIの発展に危機感を…

グロンギンゲゲルドギガヅンドグベギ

タイトル訳)グロンギのゲゲルとギアツの闘鶏 ※ここではリントの言葉で書くよ。 去年の9月から始まった仮面ライダークウガのYouTube無料配信は、3月の13日をもって終了いたしました。 2000年の放送当時はまだ幼すぎて内容はよくわからず。でもドラゴンフォ…

瞬間、ハンタ読者の脳内に溢れ出した、存在しない記憶

東堂葵 16歳 冬 己の肉体と術式に限界を感じ、悩みに悩み抜いた結果、彼がたどり着いたのは、一日一万回、感謝の拍手であった。 元ネタのネテロ会長の修行シーン このナレーションはHUNTER×HUNTERのネテロ会長の修行シーンを文字ったものである。 呪術廻戦 …

クジラックスの『ろりとぼくらの』をアッサンブラージュする――エロマンガのエロい・エロくないを分析する②――

『ろりとぼくらの』として誕生する前の『ろりとぼくらの』 久しぶりにエロマンガをテーマに記事を書きたいと思います。 分析対象をクジラックスの『ろりとぼくらの』とした本稿は、エロいエロくないというよりかは、ヒットの分析となりました。なので正確に…

お前はLil Bubbleを知っているかーー洋楽替え歌×仮想通貨という新境地へ

どうもつおおつ(29おじ)です。 最近整体がプチマイブームです。 弱った体がよみがえる 人体力学 作者:井本 邦昭 発売日: 2011/12/10 メディア: 単行本 この本、体の悩み事(腰痛、肩こり、胃痛、冷え性、etc...)ごとにやるべき運動を紹介してくれるんです…

【推しの子】 アクアはアイになりたいのか

こんにちは。ヱチゴニアです。 今回は『【推しの子】』という作品の考察をしようと思います。『【推しの子】』は赤坂アカ原作、横槍メンゴ作画で週刊ヤングジャンプにて2020年21号より連載中の漫画で、推しアイドルの子供に転生した双子が成長し芸能界へと足…

今年はこういうの読みました2020

中国でよう分からん肺炎の症例が確認されたと思ったら、あっという間に世界中へ感染が拡大して振り回された2020年。家にこもって活字を読む機会が多かったのではないでしょうか(読む量が増えたかどうかはさておき)。来年もきっと続くであろう新しい生活様式…

ファクトフルネスと/はフィリピンの妖怪

今回は読書感想文。 課題図書はここ最近話題になった意識高い本『ファクトフルネス』。 すごい金持ちのビル・ゲイツとかバイデンの元上司のオバマが絶賛したとかで話題になって、YouTubeで検索してみればオリラジの敦ちゃんをはじめ内容を要約してくれた動画…

おじろく・おばさについての論文紹介

11月22日の文フリ東京のブースにいらしてくださった方、本当にありがとうございました。私、つおおつも文フリで1万円弱冊子を買ったのですが、最近何かと忙しくほとんど読めていない状況で、恥ずかしい有様です*1。 忙しかったのにも訳がありまして、11月18…

第三十一回文学フリマ東京に参加しました!

予告していたとおり、11月22日に東京流通センター第1展示場で開催された文学フリマ東京に参加しました。ブースに来ていただいた方に、あらためてお礼申しあげます。初参加かつ従来とは違う状況でしたが、とてもいい経験になりました。備忘録も兼ねて、参加を…

推しの暗渠に有名になってほしくない

それは、推しのアイドルに有名になってほしくないオタクの心情と少し似ている。アイドルだって地形だって、有名になって注目を集めれば否が応でも変わらざるを得ない。その変化を嘆く“古参ヅラ”はどこにでもいるのだ。 今これを読んでいる貴方はラッキーだ。…

第三十一回文学フリマ東京に参加します!

当ブログ『小文化学会の生活』でトップに固定しているご挨拶の記事「小文化学会の案内」では、具体的にする活動のひとつに「記事をまとめた冊子の作成、配布」を掲げています。で、なんかつくって配ったの? ……ありません。1回もありませんでした。これまで…

虚構の終身雇用の虚構 あるいはなぜ我々は仕事を辞めないのか

サラリーマンは気楽な稼業ときたもんだ~♪ ご存知かの有名な喜劇俳優植木等のサラリーマンどんと節の一節である。1962年の『サラリーマンどんと節気楽な稼業と来たもんだ』という映画で歌われ、当時人気だったらしい。 ナウでヤングなみなさんにはむしろウッ…

京阪京津線の車内広告と仮想通貨バブル崩壊

どうも、つおおつ(29おじ)です。最近、普通四輪の運転免許を取得しました。これで一番ありがたいのが、タイムズカーシェアのナイトパックが使えること。今はキャンペーンで18:00-9:00の15時間がなんと770円……移動手段と宿泊場所がくっついているのにこの値段…

『図書館の魔女』と地下水道

こんにちは、暗渠が大好きなヱチゴニアです。これまで何度か暗渠を探索する記事を書いてきましたが、今回は少し趣向を変えて、小説の中に登場する暗渠についてです。 2017年末の記事でわずかに触れましたが、暗渠は文学作品の中にときどき登場します。こうい…

「自称アスペ」はテリヤキバーガーか

これはお前の話じゃない。 コミュ障、アスペ、ADHD、発達障害、鬱……あなたはどの病に苦しんでいるだろうか。 いや、この聞き方は正しくない。あなたはどの病を選んだだろうか。 本稿は上記の病気の存在を否定しない。 理解なく甘えと切り捨てたりもしない。 …

仮想通貨と県民性

どうも、つおおつです。コロナ禍により外出がままならない中、つおおつのような図書館でしか進捗を出せない人間は大変です。進捗何も出てません。(泣) さて皆さんは、仮想通貨を聞いて何をイメージしますか?「怪しい」と思う方から、「なんかよくわからな…

としまえん閉園に際して

こんにちは、エチゴニアです。お久しぶりです。 コロナによって世界は色々な変化を余儀なくされていますが、東京都の遊園地『としまえん』の閉園の準備も、そのかげでひっそりと進められてます。閉園については今年の2月に第一報が流れ、6月12日に公式ホーム…

ヌける/ヌけないエロマンガへの接近①

こんにちは、ぽわとりぃぬです。エロマンガを研究するうえでつぎの2冊は必読です。永山薫の『エロマンガスタディーズ』と稀見理都の『エロマンガ表現史』。前者をエロマンガの歴史と社会的意義を考えた本と位置付けるなら、後者はエロマンガの技術的価値を考…

アンチ就活アンチ

こんにちは、ぽわとりぃぬです。あなたは就活嫌いですか、好きですか。やりたくないけどやんなきゃいけないからリクスー買ったりインターンシップ行ったりしてますっていう人多いですよね。 何であれ物事にはアンチが存在します。そろそろ就活アンチが元気に…

今年はこういうの読みました2019

ここ最近活動していないので、小文化学会は冬枯れた野原のように息の根が止まってしまったと思ったそこのアナタ! ぶっちゃけ否めません。とはいえ〆るところはきちんと〆ます。来年がんばるために、せめて今年の足跡を留めておきたい。毎年恒例の「今年はこ…

コミュ障はハゲか妖術か

こんにちは、ぽわとりぃぬです。このインパクト重視なタイトルを言い換えるとこうなります。コミュ障は社会的に構築された病(ハゲ)か、それとも集団幻想(妖術)か。コミュ障という得体の知れないレッテルについて、ハゲと妖術に関する人類学的知識を参考…

カルチャーと社会のスムーズな接続 ―AVにおける「文系女子ブーム」から「草食系男子」へ―

こんにちは、ぽわとりぃぬです。みなさんAVは好きですか。私は好きです。おおっぴらに言うのは憚られるものの、男子はみんな(最近では女子も少なからず)好きだと思います。今回はそんなAVのブームを題材に、カルチャーと社会の関係について考察していきま…