小文化学会の生活

Soliloquies of Associate Association for Subculture

クジラックスの『ろりとぼくらの』をアッサンブラージュする――エロマンガのエロい・エロくないを分析する②――

『ろりとぼくらの』として誕生する前の『ろりとぼくらの』 久しぶりにエロマンガをテーマに記事を書きたいと思います。 分析対象をクジラックスの『ろりとぼくらの』とした本稿は、エロいエロくないというよりかは、ヒットの分析となりました。なので正確に…

お前はLil Bubbleを知っているかーー洋楽替え歌×仮想通貨という新境地へ

どうもつおおつ(29おじ)です。 最近整体がプチマイブームです。 弱った体がよみがえる 人体力学 作者:井本 邦昭 発売日: 2011/12/10 メディア: 単行本 この本、体の悩み事(腰痛、肩こり、胃痛、冷え性、etc...)ごとにやるべき運動を紹介してくれるんです…

【推しの子】 アクアはアイになりたいのか

こんにちは。ヱチゴニアです。 今回は『【推しの子】』という作品の考察をしようと思います。『【推しの子】』は赤坂アカ原作、横槍メンゴ作画で週刊ヤングジャンプにて2020年21号より連載中の漫画で、推しアイドルの子供に転生した双子が成長し芸能界へと足…

植野直花から学ぶ負けヒロインの生き様(下)

5.おわりに 以上、長くなったが植野の視点から物語を俯瞰した。ようやく前節で掲げた問い、すなわちヒロイン=植野は何に負けたのかについて答えが出せる。

植野直花から学ぶ負けヒロインの生き様(中)

4.ヒロインは何に負けるのか ようやく本題に入る。分析対象は漫画『聲の形』である*1。別冊少年マガジンで2011年2月に読み切りが掲載されたのち、週刊少年マガジンで2013年36・37合併号(8月7日発売)から2014年51号(11月19日発売)まで連載し、単行本は全7巻…

植野直花から学ぶ負けヒロインの生き様(上)

1.はじめに 人と人が関わる時、そこにはいくつもの関係が生まれる。もっとも基本的な類では好き-嫌いが挙げられるだろう。集団内では複数人の好意が特定の人物へ集中する事態が発生しうる。その際、好意を寄せられた対象が好意を寄せた成員から1名を選び…

今年はこういうの読みました2020

中国でよう分からん肺炎の症例が確認されたと思ったら、あっという間に世界中へ感染が拡大して振り回された2020年。家にこもって活字を読む機会が多かったのではないでしょうか(読む量が増えたかどうかはさておき)。来年もきっと続くであろう新しい生活様式…

ファクトフルネスと/はフィリピンの妖怪

今回は読書感想文。 課題図書はここ最近話題になった意識高い本『ファクトフルネス』。 すごい金持ちのビル・ゲイツとかバイデンの元上司のオバマが絶賛したとかで話題になって、YouTubeで検索してみればオリラジの敦ちゃんをはじめ内容を要約してくれた動画…

おじろく・おばさについての論文紹介

11月22日の文フリ東京のブースにいらしてくださった方、本当にありがとうございました。私、つおおつも文フリで1万円弱冊子を買ったのですが、最近何かと忙しくほとんど読めていない状況で、恥ずかしい有様です*1。 忙しかったのにも訳がありまして、11月18…

第三十一回文学フリマ東京に参加しました!

予告していたとおり、11月22日に東京流通センター第1展示場で開催された文学フリマ東京に参加しました。ブースに来ていただいた方に、あらためてお礼申しあげます。初参加かつ従来とは違う状況でしたが、とてもいい経験になりました。備忘録も兼ねて、参加を…

推しの暗渠に有名になってほしくない

それは、推しのアイドルに有名になってほしくないオタクの心情と少し似ている。アイドルだって地形だって、有名になって注目を集めれば否が応でも変わらざるを得ない。その変化を嘆く“古参ヅラ”はどこにでもいるのだ。 今これを読んでいる貴方はラッキーだ。…

第三十一回文学フリマ東京に参加します!

当ブログ『小文化学会の生活』でトップに固定しているご挨拶の記事「小文化学会の案内」では、具体的にする活動のひとつに「記事をまとめた冊子の作成、配布」を掲げています。で、なんかつくって配ったの? ……ありません。1回もありませんでした。これまで…

ママはママでもママじゃないママはな~んだ

正解は崖です。 「ママ」は長きにわたり関心を持たれてきた。たとえば、江戸時代後期の国学者は由来を「土が心のままに崩れるからだよ」と述べている。親父ギャグじゃん、と一笑に付している方に言いたい。私も同感だ。 これを著書で引用した研究者もこじつ…

虚構の終身雇用の虚構 あるいはなぜ我々は仕事を辞めないのか

サラリーマンは気楽な稼業ときたもんだ~♪ ご存知かの有名な喜劇俳優植木等のサラリーマンどんと節の一節である。1962年の『サラリーマンどんと節気楽な稼業と来たもんだ』という映画で歌われ、当時人気だったらしい。 ナウでヤングなみなさんにはむしろウッ…

京阪京津線の車内広告と仮想通貨バブル崩壊

どうも、つおおつ(29おじ)です。最近、普通四輪の運転免許を取得しました。これで一番ありがたいのが、タイムズカーシェアのナイトパックが使えること。今はキャンペーンで18:00-9:00の15時間がなんと770円……移動手段と宿泊場所がくっついているのにこの値段…

『図書館の魔女』と地下水道

こんにちは、暗渠が大好きなヱチゴニアです。これまで何度か暗渠を探索する記事を書いてきましたが、今回は少し趣向を変えて、小説の中に登場する暗渠についてです。 2017年末の記事でわずかに触れましたが、暗渠は文学作品の中にときどき登場します。こうい…

名鉄小牧線でゆくOMMCツアー

飲み会にはコールというものがあるそうだ。平凡な人生を送ると無縁の存在だが、その気になれば簡単に関わりを持てる。そもそも酒のなかにはコールがすでにあるとはいえ(「アルコール」だからね)、コールを唱えればもっと楽しくなるかもしれないし、虚しくな…

「自称アスペ」はテリヤキバーガーか

これはお前の話じゃない。 コミュ障、アスペ、ADHD、発達障害、鬱……あなたはどの病に苦しんでいるだろうか。 いや、この聞き方は正しくない。あなたはどの病を選んだだろうか。 本稿は上記の病気の存在を否定しない。 理解なく甘えと切り捨てたりもしない。 …

仮想通貨と県民性

どうも、つおおつです。コロナ禍により外出がままならない中、つおおつのような図書館でしか進捗を出せない人間は大変です。進捗何も出てません。(泣) さて皆さんは、仮想通貨を聞いて何をイメージしますか?「怪しい」と思う方から、「なんかよくわからな…

としまえん閉園に際して

こんにちは、エチゴニアです。お久しぶりです。 コロナによって世界は色々な変化を余儀なくされていますが、東京都の遊園地『としまえん』の閉園の準備も、そのかげでひっそりと進められてます。閉園については今年の2月に第一報が流れ、6月12日に公式ホーム…

人間はいつになったらクイズの出題をやめられるのか

そこで、悪魔はイエスに言った。「神の子なら、この石にパンになるように命じたらどうだ。」イエスは、「『人はパンだけで生きるものではない』と書いてある」とお答えになった。(ルカによる福音書第4章3‐4節) みなさんは大学入学共通テスト(以下共通テスト)…

ヌける/ヌけないエロマンガへの接近①

こんにちは、ぽわとりぃぬです。エロマンガを研究するうえでつぎの2冊は必読です。永山薫の『エロマンガスタディーズ』と稀見理都の『エロマンガ表現史』。前者をエロマンガの歴史と社会的意義を考えた本と位置付けるなら、後者はエロマンガの技術的価値を考…

アンチ就活アンチ

こんにちは、ぽわとりぃぬです。あなたは就活嫌いですか、好きですか。やりたくないけどやんなきゃいけないからリクスー買ったりインターンシップ行ったりしてますっていう人多いですよね。 何であれ物事にはアンチが存在します。そろそろ就活アンチが元気に…

今年はこういうの読みました2019

ここ最近活動していないので、小文化学会は冬枯れた野原のように息の根が止まってしまったと思ったそこのアナタ! ぶっちゃけ否めません。とはいえ〆るところはきちんと〆ます。来年がんばるために、せめて今年の足跡を留めておきたい。毎年恒例の「今年はこ…

コミュ障はハゲか妖術か

こんにちは、ぽわとりぃぬです。このインパクト重視なタイトルを言い換えるとこうなります。コミュ障は社会的に構築された病(ハゲ)か、それとも集団幻想(妖術)か。コミュ障という得体の知れないレッテルについて、ハゲと妖術に関する人類学的知識を参考…

カルチャーと社会のスムーズな接続 ―AVにおける「文系女子ブーム」から「草食系男子」へ―

こんにちは、ぽわとりぃぬです。みなさんAVは好きですか。私は好きです。おおっぴらに言うのは憚られるものの、男子はみんな(最近では女子も少なからず)好きだと思います。今回はそんなAVのブームを題材に、カルチャーと社会の関係について考察していきま…

路上でクルージング@中村遊郭跡

先日の「路上でクルージング@中村遊郭跡」はお天気にも恵まれ、無事に開催できました。来てくださったみなさん、ありがとうございました。今回はその報告をしたいと思います。 集合した中村日赤駅から、最初に向かったのは素戔嗚神社。駅にいちばん近い遊郭…

活動報告 エロマンガ読書会

皆さん、春ですね。ぽわとりぃぬです。新入生、新学年、新入社員といった新たな環境をよろめきながらも歩き始めた頃かと思います。あらゆる繋がりがリセット/更新されるこの時期、何か新しい楽しさはないかとネットをポチポチしてみたりもするでしょう。 そ…

男性向け成人コミックにおける「コンドームの銘柄を記載する描写」に関する一考察 ーじょろり『大好き。』を例としてー

コンドームが出てくる作品の中で、割合としては少ないですが、「コンドームの銘柄を記載する描写」を含む作品があります。今回はコミックホットミルク2019年5月号掲載、じょろりの『大好き。』を例としてそのような描写について考察しようと思います。

新歓のお知らせ

多くの大学では春学期の講義が開始したころだと思います。いかがお過ごしでしょうか。私は残された長期休みのひとかけらを心惜しく過ごしております。 春学期の講義が始まったということは、多くのサークルで勧誘活動も始まったということを意味します。きっ…