小文化学会の生活

Soliloquies of Associate Association for Subculture

新歓のお知らせ

 多くの大学では春学期の講義が開始したころだと思います。いかがお過ごしでしょうか。私は残された長期休みのひとかけらを心惜しく過ごしております。

 春学期の講義が始まったということは、多くのサークルで勧誘活動も始まったということを意味します。きっと夕飯やその他オリエンテーションで、新たなメンバー獲得に精を出しているはずです。いやはや、青春ですな……

 などと爺くさい静観を決めている場合ではありません。何を隠そう小文化学会、今年の9月で丸3年を迎えるのに、これまでほとんど新たな会員の方に入っていただけていないのです。胡散臭い神様の教えや販売ノルマがある洗剤の類を押しつけていないのに。これは由々しき事態と言わざるをえないでしょう。

 去年も似たようなことを思い、3回ほどどなたでも参加可能な読書会などを開きました。結果、何人かの方に加わっていただき、それ自体はとても楽しかったです。しかし、新年度早々の記事(http://sho-gaku.hatenablog.jp/entry/2019/04/01/120000)にも書いたとおり、小文化学会という誰もが使える「公共財」は、今のところ活動を継続するための投資者がまったく足りていません。

 手前味噌になってしまいますが、あえて活動の範囲をあいまいにして、あらゆる小文化の愛好家が交流できるプラットフォームになる可能性を秘めた当会が、このまま両手で数えられる程度の人間の記憶に残るだけで終わってしまうのは、なんとも忍びないです。新入生にしろ、上級生にしろ学内の部活、サークルや諸々のクラスで関係を構築して、それで別にいいだろなんて思っているのかもしれない。確かにそれでも不足なんてない。ただ、ちょっと突っこんだ言いかたをすれば、それだけで消耗するのはやめようぜ? と申しあげたいのです。

 もうひとつ。試食コーナーで一口大の食品をつまむような情報の享受でいいのか? ってことも。書は捨てなくてもいいので、街に出ましょう。他人の画像や感想で知った気になった世界なんて、リトルワールドが本物に見えるぐらいちゃちですから。

 偉そうな前口上を並べるだけ並べて、ようやく本題に入ります。小文化学会に入会してください。あなたが常日頃、興味関心を抱いているけれど、身近にいる人とは話しにくいな……と思っていることを、ぜひ当ブログや当会会員と共有しませんか。

 もちろん、単にハム無線で闇雲にモールス信号を打つように勧誘してもしかたがないので、とりあえず一緒にフィールドワークをしてみましょう。小学でいままで行ったフィールドワークといえば、暗渠をめぐるクルージングです。今回は、ぜひ皆さんとクルージングをしたいと考えています。

 舞台は名古屋市中村区。中村区で暗渠、というとピンときた方もいると思います。そう、中村遊郭跡地です。現在でもかつての廓建築が残り、また現役の花街でもある遊郭跡地。その街区はあの吉原遊郭を真似ています。記事として掲載した八王子の田町遊郭もその一例でしたが、中村遊郭は規模が段違いです。ちゃんと正方形の堀も整備されていました。遊郭跡というと、豪華絢爛な外装に目がいきがちですが、堀跡の暗渠を辿るのが、旅の主題です。

 実は昨年の春、会員たちと1回歩きましたが、その時はいまいち辿りきれなかったので、今回はそのリベンジを、皆さんのお力添えを共にして実行したい所存です。一緒に自分の脚というオールを使って、探検の航路を進んでみましょう。

 日程は4月27日(土)

 集合場所は市営地下鉄東山線中村日赤駅出入口2

      午前10時半集合です。

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 史上最長のGW。スタートダッシュは小学の新歓で決まりだ!