ぽわとりぃぬです。今回は、大阪にある「西成」の話をしようかと思います。「西成」という言葉からみなさんはどんなイメージを思い描くでしょうか。多くは「怖い」や「ホームレス」でしょう。「西成」は東京の山谷、横浜の寿と並んで日本三大ドヤ街の1つとして数えられ、かつ日本最大のドヤ街です(文献によっては名古屋の笹島も含まれ、日本4大ドヤ街ともいわれます)。ドヤ街とは簡易宿泊所のこと。1泊1000円前後、安いところで500円です。主な利用者は日雇い労働者のおっちゃんたちです。
つまり「西成」は、超端的にいってしまえば日雇い労働者の街であり、貧しい街です。そんなわけで「西成」には怖い、汚い、危ないといったイメージが付きまとっているわけです。そしてそれに沿うようにしてメディアで描かれています。あべのハルカスの隣、飛田新地のすぐそば、通天閣から歩いて行ける距離に「日本の最貧困地域」はあるのです。こうした側面も確かに現実ですが、しかしながら、「西成」は今、急速に変化していっているのです。かつて「ホームレスの街」だの、「日本の最底辺」だの言われたこの街がどう変貌して、どう変貌しうるのか。その1つの答えが「中華街」です。
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