感想『闘争領域の拡大』―救いとしての『プリンセスメゾン』と美少女動物園アニメ―
「や、絶対イケる、ワンチャン。」
と、ツイッターでエンカ予定の女子と恋仲になることを絶対的に確信する、つおおつの友人のG氏。ここまではG氏によくあることなんですが、その直後つおおつとG氏の先輩であるO氏が開いた言葉によって、つおおつとあの作品の出会いは起こるのです。
――「G君の人生は、まるで『闘争領域の拡大』みたいやなあ」
どうも。つおおつです。今回はミシェル・ウエルベック著『闘争領域の拡大』を読了したので、その感想について書いていきたいと思います。
- 作者: ミシェルウエルベック,Michel Houellebecq,中村佳子
- 出版社/メーカー: 河出書房新社
- 発売日: 2018/02/03
- メディア: 文庫
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虚無虚無プリンの治し方
僕は、何がしたいんでしょう。
という漠然としたことを中高六年間、あるいはそれ以前から考えていた気がします。
人生の、比較的多感であろう時期でさえ答えが見つからないので、きっと僕は最期まで見つけられないのでしょう。もし大人になってから見つけてしまったら、それはきっとマヤカシの類です。僕はそんなに賢い人間じゃありません。
それに、もし仮に僕固有の行動原理なるものが確立できたとして、それ以降の人生はきっと味気ないものになるでしょう。僕が人間である以上、その枠から出ることは不可能ですし、多かれ少なかれ他の人と似るものになるのだと思います。その時の僕の絶望感たるや。コスパ的にちょっと割に合わないんじゃないかと。こういうわけです。
しかも、僕は環境を変えることができません。「僕以外の何か」を認識した時点でそれは「僕を形づくる1つの何か」となります。僕は僕とは別の、環境という色眼鏡を始終かけ続けているのです。そんな脆弱で矮小的な存在がどうして確たる価値を作ることができましょうか。
続きを読む東大入試英語の4,5をフランス語に差し替える
2018年。私は東大二次試験の英語の大問4と大問5をフランス語に差し替えて受験した。ちなみに合格した。
この結果に至るまでには、当然
①フランス語差替を決心し
②フランス語の試験対策をする
という二段階のプロセスを経たわけだが、その中で色々なことが未整備の状態にあり、それが①のハードルを無闇に高くしていると感じた。
この記事の目的は、東大フランス語差替受験のハードルを下げることであり、そのための道しるべとなる情報の提供である。
他者依存による自己の存在承認とその戦略《童貞という立場から》
6年間の男子校生活を終え、大学に進学してしばらく経ったころ。
人は環境の変化による価値の再構成時に自己の同一性が保てなくなるらしく、その煽りを受けたのか、あるいは頭が混乱状態にあったのか、真相は不明だがあろうことか僕は生まれてはじめて恋をした。
結果はわかっていた。だが、自分の気持ちを素直に言葉として表現できたうえに相手へと伝わり、さらに相手がわざわざ僕に面と向かっての意思表明をしてくれたため、僕はきちんと満足できている(ただし直後にしばらく泣きつづけたが……)。
続きを読む今年はこういうのを読みました2017
2017年も終わりですね。何かを達成したような、達成できなかったような1年でした。ただ、読んだ本は確実に糧になったといえるはずです。そんなわけで(?)会員が読んだ本をおのおの紹介して、今年の小学の活動を締めくくりたいと思います。
続きを読む趣味は”アナログゲーム”
こんにちは。お久しぶりです。エチゴニアです。最近はめっきりと寒くなってきましたね。体調管理には気を付けたいところです。前回の投稿からだいぶ時間があいてしまいましたが、これからも少しずつ投稿していきます。
さて、今回は私の趣味である"アナログゲーム"について書きます。アナログゲームとは、電子機器を使用しない非電源系ゲームのことです。有名な例を挙げると、将棋や囲碁、双六などのボードゲームや、トランプや麻雀、ちんちろりんなどのテーブルゲームがあります。
しかしこの説明では”アナログゲーム”界隈の実情と大きく食い違ってしまうのです。その認識の差を記述することがこの記事の主題となります。この記事では”アナログゲーム”の認識を3つの視点をからめて説明しようと思います。