小文化学会の生活

Soliloquies of Associate Association for Subculture

1年生、1年を振りかえる

 タイトルそのままです。今回は特に本から小難しいことを引用せずに、この1年を履修した講義から振りかえろうと思います。サブカルチャーのサの字もないけど、ご容赦ください。

 そもそも単位を取るためといっても闇雲に登録しては意味がありません。他の大学は分かりませんが、慶應は語学と人文科学・社会科学・自然科学・系列外の総合教育科目、あとは自由科目が設けられています。卒業するためには総合教育科目の38単位以上、そのうち人文・社会・自然から最低8単位以上、合計24単位以上履修しなくてはなりません。ざっくりわけると人文は国語・芸術系統、社会は社会科学(社会学・法学・経済学)、自然科学は理数系です。系列外は一概には言えませんね。私も地域研究を取っていましたが、他にも履修案内を見ると様々な科目があるようです。体育も取ろうと思えば取れます。あとは教養研究センター、福澤研究センターが設置している科目もあったようです。実態はまったく分かりません。

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売買春の女衒

 すでに3ヵ月ほど前になってしまいましたが、横浜市中区で行われた「私たちは『買われた』展」に行きました。インターネット上でも話題になっていたので、名前を聞いたことがある方もいると思います。貧困で苦しむ若い女性を支援する一般社団法人Colaboとそのつながりでできた少女たちによるTsubomiが主催したこの企画展では、実際に買春された少女たちの体験がパネルで淡々と並び、各々に沿った写真が合わせて掲示する形式をとっており、パネルの撮影、体験の内容のメモは禁止されていました。来られた方を見ると、男女比は少しばかり女性が多く、年齢層は幅広かったです。展示物にはほかに少女たちの記した日記や複数人で制作したアート(と言い表してよいか判断しかねますが)もあり、狭いギャラリーながら密の濃い内容でした。

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2017年の挨拶

 あけましておめでとうございますというにはやや時期を逸しました。寒い日が続きますが、みなさんいかがお過ごしでしょうか。私はC91で買った同人誌をすべて読み切る前に期末考査へ突入しようとしています。

 唐突ですが、9月の時点で私が考えていた構想を再掲します。

2017年1月

・2016年秋アニメに関する記事の投稿

・小学の会員がインターネット上で交流できるグループを作る(それが実現可能なほどの会員を集める)

・論文形式の記事の投稿を開始する

 ……見事に現像されなかった青写真になっていますね。あまりよろしくないです。

 もちろんこうなったのは忙しさにかまけて記事を投稿できなかったからなのですが、他にも積極的な認知活動をしていなかったから、というのがあります。というか、それしかないです。

 私だけで活動しているというのも一因なのかもしれません。その解決策として特撮等に深い知見を持っている友人に頼んで年末に2本記事を投稿してもらいました。僕は門外漢なのですが、「小文化」を掲げているからにはあらゆる文化を受け入れたいと思っています。

 それらのプラットフォームの役割を十二分に果たすためにも、ぜひ多くの方に参加していただきたいのです。「小文化」という名称で避ける方もいるかもしれません。しかし、いわゆる大衆受けしないものにこそライトをあてる価値があると、私は信じています。「小」とは卑屈な自嘲でも無理解な軽蔑でもなく、むしろこんなに面白くて奥が深いことを受け入れない世の中は馬鹿げている! と言えるぐらいに開き直ろうという気概を込めている(つもり)なのです。

 ただ、声高に馬鹿げていると主張しても無意味です。きちんと論立てていくからこそ真価が理解されるのです。もちろん、すでにある評論系の大学サークルとの差異が明確になっていないのも参加なさる方がいらっしゃらない理由のひとつになっているのでしょうが、あえて独自色は今のところ出さず「来る者は拒まず」の精神でやっていきたいと思いますので、少しでも興味ある方、なかなか日の目に当たらないジャンルについて真剣に伝えたいという方はこちらのコメント欄か、小学のメールアドレス(shobunkagakkai☆gmail.comの☆を@に変更)に連絡を頂ければ幸いです。なんだか挨拶ではなくお願いになってしまいましたが、本年もよろしくお願いいたします。新しい記事は鋭意製作中です。

 

 

 

 

『キャプテン・アメリカ/ウィンター・ソルジャー』から感じた”静かな侵略”の恐ろしさと”自由を勝ち取ること”の素晴らしさ

 2度目の寄稿になります。(恐らく、今年最後の投稿になるのではないでしょうか?来年も少しずつこの活動を盛り上げていけるといいですね。)

 今回は執筆者が数あるアメコミ実写作品の中で最も好きな作品の一つである『キャプテン・アメリカ/ウィンター・ソルジャー』を考察したいと思います。

 

 考察を始める前に”キャプテン・アメリカ”というキャラクターの簡単な説明をさせていただきます。キャプテン・アメリカを知らない人が抱くイメージの多くは恐らく、”なんか盾が強いらしい愛国者”だと思うのですがこれは誤解で、彼が忠誠を誓っているのはあくまでアメリカという国やアメリカ軍という組織ではなく”自由”と”博愛”を重んじるアメリカン・スピリッツの精神です。どちらか(なお、今回紹介するのはマーベル・コミックの実写映画シリーズであるMCUシリーズ内での設定です。)

 

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国内外の特撮作品から2016年という年を振り返って

 初めまして、国内外の特撮作品に関して執筆させていただくことになった者です。ブログは完全に初心者なのでお見苦しい点もあるでしょうがご容赦いただけると幸いです。
 
 いつの間にやら年の瀬ですね。振り返ると2016年は様々なことが起こりました。複雑に絡み合った様々な人々や国・組織の利害や価値観の違い、先行きが見えない現代だからこそ多くの悲しい出来事や不安となるニュースが飛び交い個々人の”正義”が試された1年だったように感じます。
 
 これはフィクションという虚構の世界の住民たちも同じでした。そして、同時に虚構と現実が互いに影響しあった1年だった様に感じます。というわけで、今年制作された一部の作品を用いて考察していきます。 続きを読む

「聲の形」感想――ハレとケガレの観点から

 Twitterのほうで告知したとおり、2回目の鑑賞を終えたので感想を書きたいと思います。原作未読でもかなり端折ったのだとわかる内容だったため、登場人物の心情や関係の変移についてはあまり言及しません(そもそもできません)。今回はマクロな物語の流れから、この映画が何を描写したのかを考えていきます。

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なぜ「小文化」?

 「活動展望」で9月中に最初の記事を投稿するとしてからはや一ヶ月。今日は9月30日です。いちおう、間にあったといえるのでしょうか。思ったより忙しくてなかなか活動できずにいましたが、新学期も始まって一週間経ち、ようやく正規の生活リズムを取りもどしてきたので動いていこうと思います。

 当記事ではサークル名の由来についてご説明しようと思います。

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小文化学会の活動展望(2016年9月~2017年3月)

 案内でも記載したように、小学の会員は現在ひとりだけです。当分のあいだは、私のソロサークルにならざるをえないでしょう。しかし、会則をお読みになれば分かっていただけると思いますが、ゆくゆくは「学会」の名称に負けない規模の団体となり、有意義かつ生産的な内外問わない交流ができるようにする予定です。そのためにも、今年度はPR期間として小学の存在を知っていただくために以下の活動をいたします。

2016年

9月

・1日に発足。Twitterの公式アカウントを作成し、小学が対象とする分野をすでに扱っている方、サブカルチャー、特にサブカルチャーの発展的批評に興味がある学生の方を中心に認知を図る

・9月中に最初の記事を投稿する(論文の形式ではない)

10~12月

・既刊のライトノベル・マンガ、アニメを対象とした記事の投稿を開始する

・ひきつづき認知を図る

2017年

1月

・2016年秋アニメに関する記事の投稿

・小学の会員がインターネット上で交流できるグループを作る(それが実現可能なほどの会員を集める)

・論文形式の記事の投稿を開始する

2月

・来年度(2017年度)にむけた本格的な活動の思案

3月

・インターネット上で集まった会員で実際に会合を開き、4月以降の活動のための役職決め等を行う

 

 この予定は実施するものからこうなればいいなという青写真まで、全てを混ぜたスケジュールです。当然、順調に進む保証はありません。このように活動展望を公表するのは一種の大言壮語です。今年度を振りかえって後悔しないように、堅実に活動していく所存です。

 鬼が笑うでしょうが、仮に順調に進んだとしても来年度はまだ不定期な活動になると思います。理想は毎年学生、非学生問わず一定数の会員が入会し、定期的な冊子の作成、配布をすることです。それを実現させるためにも、来年度は新会員をあまり積極的に呼びこまず(もちろん入会しようという方は歓迎します)、まず既存の会員で組織を堅固なものとする行動に精進したいです。ちなみに、小学は非学生の方も歓迎いたしますが、あくまで基本としては学生によるサークルとして運営する予定です。学生が切磋琢磨しつつ、自分の思考を正確にテキストにするための場所。それが小学の目標です。

小文化学会会則

  第1章 総則

   第1条 本会は小文化学会と称する

   第2条 本会は会員によるサブカルチャーの研究を通じて当該分野の発展を目的とする

   第3条 本会は前条の目的を達成するために以下の活動を行う

       ・記事作成

       ・機関紙の作成、配布

       ・諸媒体を用いた勉強会

       ・類似した活動をする他団体との交流・提携

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小文化学会会史

 2016年

 8月18日 はてなブログにて『小文化学会の生活』開設。

   19日 会則制定

 9月1日 小文化学会発足。会則発布。公式Twitterアカウントの始動

 10月10日 最初の記事『「聲の形」感想――ハレとケガレの観点から』が投稿される

 12月28日   最初の発起人以外の会員による記事『国内外の特撮作品から2016年という年を振り返って』が投稿される

  2017年

 3月13日 通算500PV達成

   15日 会則の改訂(塾生会員の廃止、施行開始の延長)

 6月26日 通算1500PV達成

 10月10日 通算2500PV達成

    29日   最初の集会が催される(東京都新宿)

  11月3日 最初の電子感想戦が催される(田山花袋少女病』)